2017年2月 サヨナラ JAL
いよいよJAL(日本航空)が私から遠のいていく。私のように 時間的にもお金的にも若干の余裕の出てきた中高年というのはJALが今後力を注ぐべき潜在顧客層のど真ん中にいると思っていたのだが どうやら違ったようだ。
今まで羽田発着だったホノルル便は今年4月からすべて成田発着となることが発表された。先月 突然の発表だった。普段 多くの広告メールを寄こす割に JALカード保有者であり 昨年夏に羽田・ホノルル便を利用したJAL顧客の私などには一片の連絡メールもない。まさに突然である。
JALに限ったわけではないが 羽田・ホノルル便は航空会社のドル箱だ。羽田発着便は成田発着便よりも若干割高なのだが それでもビジネスクラスは常に満杯といってよい状況だし エコノミーだっていつ乗ってもほぼ満員だ。この状況であれば 羽田が成田になろうがJALにとっては傷は少ない むしろリッチな企業顧客開拓のためにニューヨーク便を羽田発着にするほうが得策だと踏んだのだろうか?・・・しかし本当にそうだろうか。
もちろん ANAもハワイアン航空もホノルル便は羽田発着のままである。ハワイに娘家族があり 年に2回ハワイを訪問する私に限って言わせていただければ 今後よほどのことがない限り成田発のホノルル便に乗る気はない。つまり JALに乗ることはない。私は特殊ケース?いや 60歳以上の中高年ならば間違いなく私と同意見だろう。また 小さな子供をつれた家族旅行の方だって多くは私と同意見だと思う。少なくとも私にとって 今回の出来事はいよいよJAL離れの決め手になりそうだ。
言っておくが 私は20年以上前からJALカードの会員だし 妻も数年前に会員になっている。この会員カードだけのために年間何千円も支払っているお得意さんなのだ。JALが苦境にあったときも JAL支援の意識もあり 国内便はほとんどJALを使ってきたほどだ。
たかがホノルル便の羽田発着がなくなるだけで大げさなと思うかもしれない。しかし実は数年前にもこれに似たことがあった。私はセキュリティ上のことを考え クレジットカードはほとんど アメックスを使用している。会社の経費の立替えなどもアメックスを使用しているために その使用金額はかなりのものになる。というわけで 貯まったアメックスのポイントもかなりのものになっている。実は いつか暇になったらこのポイントを使って旅行でもしようかと思い 有料(年数千円)でJALのマイレージにポイント移行できるようにしていた。ところが 数年前 何の前触れもなしに JALが突然アメックスとの提携を破棄したのだ。もしかするとアメックスが破棄したのかもしれない。いずれにせよ いったい今まで私がポイント移行のために毎年支払ってきた費用はどうしてくれるのか?
当然の結果として 私はJALの代わりにANAのマイレージに移行できるようにした。そして これを機会に 今までJAL一辺倒だった私の国内旅行・出張は徐々にANAに乗る機会が増えていった。そういう私にとって今回のホノルル羽田発着便の廃止は最後通牒に等しい。どういう背景でこうなったのか知らないが どう見てもJALはホノルル便の羽田利用顧客層を軽視している。AMEX顧客層を軽視した過去の経験に懲りていないらしい。