2021年8月 真夏の嘆き


今年は7月、8月と 公私ともにすさまじい忙しさだった。お陰で 先月このコラムをさぼってしまった。というか 正直すっかり書くことを忘れてしまっていた。

7月下旬まで我が家に滞在していたハワイ在住の娘家族は8月初めの学校の新学期(ハワイ州は8月の始めが新学期の始まり)に間に合うように日本を発っていった。台風一過。それにしてもハワイ州指定の日本でのPCR検査に一人4万円。来日前のハワイでのPCR検査と併せると一人7万円。ワクチン接種を済ませている娘にしてみると 身に応える余分の出費だ。

精度が高くなったと言われるPCR検査だが それでも良くて90%程度の精度。つまり 10%は見逃すということだ。しかもそれは検査日当日の状況を表すにすぎない。だとすれば 2回接種で9割以上の抗体獲得(ファイザーの場合)の方がよほど確実に違いない。ところがワクチンパスポートが有効な国はまだごく一部で アメリカ イギリス フランスなどでは使えない。なぜ 早く相互条約を結ばないのかまったく理解できない。

10月31日に参加予定だった横浜マラソンは コロナのせいで早々と中止が決まった。発表によると コロナのためにボランティアが確保できないということだった。10月17日予定の東京マラソンは コロナのために海外からの参加を断ることにした結果 参加者に大幅な欠員が生じたらしい。結局 いったん落選となった私も当選となり 追加で参加が決まった。未だ中止の発表はないが この状況で本当に実施するのかは疑わしい。たぶん無理だろう。

7月1日(木)で673人だった東京都のコロナ感染者数は 8月20日(金)で5,405人。2か月で約10倍というすさまじさだ。デルタ株の感染力と破壊力は想像を絶する恐怖になっている。8月12日に行われた東京都のモニタリング会議後の記者会見では 国立国際医療研究センターの先生が「自分の身は自分で守る必要がある」と東京都知事のいる前で言い放った。信じられない。もちろん 無策状態の日本国政府や東京都に頼ることができないことは分かってはいるが それにしても都知事を前に医療専門家が「行政にも病院にも頼るな」と言っているようなものではないか。

コロナにもまして つい最近の大雨・洪水・土砂崩れには本当に心が痛む。特に熱海の土砂崩れは どうしてこんなずさんな盛り土が見逃されていたのかととても信じられない。誰が考えても人災だろう。この盛り土業者は熱海市議会ではいわくつきの問題業者だと言われているが どうしてこんな悪徳業者を放置したのか たとえ市議会議員と言えどいちおう政治家だろう。声を荒げれば無理が通るという意味では 安倍元総理の森友事件と同じ構図ではないか。

私の妻の友人が佐賀県の武雄市に住み 今度の大雨・洪水で緊急避難となった。自宅は床上浸水でしばらく使えないらしい。ここは2年前も同じ状況だった。曲がりくねった六角川は勾配が緩く 水の流れが遅いという。このため支流の水が六角川に流れ込めず広い範囲で水があふれる「内水氾濫」を起こしやすいらしい。しかし そんなことが分かっているのなら なぜ抜本対策を講じないのか?まったく理解できない。先の東京都モニタリングでの記者会見での発言は 正しくは「(コロナ感染は)災害時と同様に自分の身は自分で守るための行動が必要だ」と言った。災害でもコロナでも 一番重要なときに市民を守れない行政をどうやって信用すればよいのだろうか。