2024年1月 準備(と忍耐)


あけましておめでとうございます。 しかし 元旦の能登大地震 2日の羽田航空機事故と衝撃なニュースを目にすると 素直に「おめでとう」と言い難い気がする。とりわけ能登大地震の強風の中の火災をリアルタイムで目にしているときは神戸大地震のなすがないままの大火災を思い出さずにはいられなかった。

今日は4日夜 いろいろとその後のニュースを耳にすると 準備の大切さを改めて感じている。個人的には能登方面にはあまり馴染みがない。しかし ニュースによると 2007年の能登半島地震(M6.9)をはじめとして この地域は最近地震が繰り返し起きていたという。特に 2018年以降は頻発し 2022年にはM5.4の地震も起きるなど 大地震への警鐘が鳴らされていた。そこに今回のM7.6の大地震。ある意味 起こるべきして起きたと言えなくもない。だとすれば もう少しだけでも地震への準備ができなかったのだろうか。個人では無理にしても せめて自治体はもう少し準備はできなかったのだろうか。個人の準備を後押しすることはできなかったのだろうか。

一方で 羽田の事故。海保で5名もの死者が出たのは本当に残念至極。しかも能登地震の支援物資を送る救援機の事故と聞くと言葉も出ない。しかし あの燃え盛るJAL機を見ながら いったい乗客はどうなっているのかとじっと画面を見ていた時に 「乗客・乗員全員脱出」の言葉を聞いた時 本当に安どした。というか驚きだった。テレビを見る限り 着陸の際に発火後 すぐに火に覆われるような感じで1キロ滑走していき 止まった時にはすでに機体そのものからはっきりと見える火が上がっていた。それからおそらく20分も経たないうちに火だるまになっている。この間に全員脱出など本当にJALの普段からの準備の賜物と頭が下がる。

話は変わるが 箱根駅伝では大方の予想を覆して 青学が駒大に実力勝ちした。よくよく聞くと 完全制覇を狙って1万メートルのトラックから力を磨いてきた駒大に対し 青学は箱根に的を絞り 20キロのロードに絞って準備を重ねてきたという。ちなみに 出雲駅伝(駒大優勝)では 青学は5位。全日本大学駅伝(駒大優勝)では 青学は2位だった。考えてみると 出雲駅伝は6区(平均7.5キロ/区)全日本大学駅伝は8区(平均13.4キロ/区)に対して 箱根は10区(平均21.7キロ/区)。つまり 箱根では20キロ以上走れる選手を10人以上育成する必要がある。この3つの大会を同じやり方でチーム育成するのは 素人が考えても難しい。そこを割り切って 最初から箱根に焦点を絞って準備した原監督はさすがだと思う。

元旦から3日間 ずっと頭をよぎったのは「準備」の大切さだ。今年はこれで行きたいと思う。

蛇足ですが 年末から今に至るまで喉を痛め体調がすぐれない状態で 5割方寝正月。年末の紅白歌合戦もベッドでラジオを聴きながら 時々起きてテレビを見るという感じだった。というわけでフルにテレビ鑑賞したわけではないが 今年は過去数年で一番面白かった気がした。とくに私にとっては キャンディーズや薬師丸ひろ子さんの「セーラー服と機関銃」はまさにドンピシャの時代。また 有吉弘行さんが藤井フミヤさんにサポートされながら「白い雲のように」を歌う姿は泣けてきた。電波少年で脚光を浴び その後に続く不遇の時代。よくぞ耐えたと有吉君を心からほめてあげたいと思った。今年の目標に「準備」に「忍耐」を加えよう。

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