2008年11月 20年を経て


米系の経営コンサルティング会社を辞め、友人と共に新たなコンサルティング会社を始めるまでの数年間、米系の投資銀行でM&Aなどの投資アドバイザリー業務に携わっていた事があります。

思い起こせば、転職後、その投資銀行に初めて出社したのが1987 年10月19日(月曜日)・・・米国株式の大暴落が始まった日、いわゆるブラックマンデーでした。どういうわけか、日本はまだまだバブル景気が続いていた のでどうもピンとはこなかったのですが、米国では、それから数ヶ月にわたり、激しいリストラの嵐が吹きまくりました。そして、それから数年後、日本もその 影響を免れる事はなく、1991~93年にかけてバブルが崩壊し長い低迷期に入ります。

今、アメリカ金融市場の拡大がCDSを始 めとした危険なレバレッジに支えられ、新規商品の誕生に規制がまったく追いつかず、ひいては世界同時の株式暴落を引き起こしたという現実を見せつけられ、 まさに、今回の株式暴落とブラックマンデーの間に存在する20年という時代の変化とその意味を考えざるを得ません。

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