2026年2月 選挙と不倫


衆院選挙真っ最中の今(2月6日) いろいろネットで調べていると 先月の前橋市長選挙の話が引っかかってきた。妻子ある男性部下(市の幹部職員)とラブホに10回以上通い詰めたあげく 不倫疑惑で辞職。しかしながら 出直し選挙で再選を果たした小川市長の話だ。下手をすれば 不倫相手の妻から訴えられてもおかしくない状況のなか 圧倒的な大差で再選を果たしている。前橋市民はそもそも政治家にモラルなどなんの期待もしていないのだろうか。私にはとても信じられない出来事だった。

一方で 不倫相手とみなされる男性はラブホ報道の翌日に降格・配置転換させられたという。私が注目したいのはまさにこの点。行政トップの市長と市の職員はれっきとした上司・部下の関係にある。しかも幹部職員であれば直接的な上司・部下の関係である。問題が明るみに出て 時間の差はあれ 上司である市長は辞職 部下である市職員は降格。まあ当然の結果のようには思える。

問題はこの一件が明るみに出なかったならばどうなっていたかという話だ。おそらく 不倫相手の幹部職員は市長である上司のご寵愛に預かり 二階級特進ていどの昇格 もしかすると市の大幹部に抜擢となる可能性もあったのではないだろうか。市長のオシとあればその昇格に異を唱える人はあまりいそうもない。この一連の不倫騒動の中で この観点の議論をほとんど目にしなかったのが気になっていた。

もちろん 上司と直属部下との間の恋愛は不倫にとどまらない。純粋な恋愛相手でも同様の問題は起こりえる。ある大手企業との会合に珍しい苗字の女性(非管理職)が参加したことがある。実は彼女が所属する事業本部長も同じ名前だった。不思議に思い尋ねると 数か月前に結婚したとのこと。歳の差婚ですと笑い話になった。ちょっと待って 笑って済ませてよい問題だろうか。その女性を人事査定する部長や課長に夫である事業部長への忖度が働かないと言い切れるだろうか。私個人的には 結婚が決まった段階で 人事に相談の上 女性の配置転換をお願いするのが筋だと思う。実は 職場における上司と部下の恋愛問題はモラル的に議論を引き起こしがちで 欧米ではビジネス倫理のケースとしてよく登場する。

前橋市長再選挙の結果を眺めて 日本では不倫も恋愛も何とおおらかに受けとめられるものかと考え込んでしまう。今回の衆院選 自民党裏金疑惑議員が堂々と公認を受け かつ 比例名簿にまで名前を連ねるご時世。色恋はさておいても お金の問題だけは厳しい態度で臨もうではないか。

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