2009年4月No.2 旺文社の試み


先日、旺文社の知り合いから、同社が沖縄県、うるま市と共同で推進してきた、すべての授業を英語で行なう幼小中一貫校(沖縄アミークス)の説明書が送られてきました。2011年4月に開校予定だそうです。(http://www.amicus-okinawa.jp/)。

ちょっと古いかもしれませんが、旺文社と言えば「赤尾の豆単」。英語教育を出発点に創立された学習出版社で、現社長は創立者の次男にあたります。同社は、 数年前から群馬県太田市の「ぐんま国際アカデミー」で同様の試みを行なっていますが、この沖縄アミークスはそのノウハウを発展させた、赤尾社長の夢実現の 第一歩と言ったところなのでしょう。

実は以前、旺文社の経営のご相談に乗った事があります。その時、社長に将来の方向性をお尋ねしたのですが、余り明確な事はお話し頂けませんでした。しか し、その後、ぐんま国際アカデミー、そして、今回の沖縄アミークスと具体的なものが形になるにつれ、なるほど、原点に将来を見出したのだなと感じ入りました。人づてに聞いた話しですが、これらの事業には社長自身の懐から多くのお金が寄付として投じられているそうです。

おもしろかったのは、送られたきた説明書に、時系列的に新聞の切抜きが同封されていたことです。それを読むと、学校向けの用地利用に関連し、いったんは、うるま市議会で本件を否決(昨年12月)。その後、本年3月末のタイムリミットに向け、県と市と旺文社で10回を越す市民向け説明会が繰り返され、3月になってようやく理解を得、市議会の賛成が得られたそうです。・・・正直、どうみてもそんなに儲けにはなりそうもないですし、反対などなさそうなことです が、・・・夢実現とは実に大変なものなのですね

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