2026年7月 あいまい言葉(続き)


前回 「あいまい言葉」に関して注意喚起させていただいた。あいまい言葉がよく使われるのは 政治家 霞が関 お役所である。彼らの答弁や文書を読むとあいまい言葉だらけ。問題は 彼らが10年間こうした言葉を使っていると 言葉にマヒしてしまい なぜダメなのかが分からなくなってしまうことだ。あいまい言葉を使っている意識が薄れてくるのだ。つまり あいまい思考にたっぷりと使って その意識が薄れてくるのだ。

ただ 中には多少まともな政治家もいて 達成したかどうかが明確になるような公約 すなわち「マニフェスト」を掲げたりする。しかし こうしたまともな意見も 結局 あいまい公約に追われ いつの間にか忘れられてしまう。良貨は悪貨に駆逐される。

AIの力を借りて 政治や霞が関でよく使われる 悪意ある「あいまい言葉」をリストしてみよう。ほんの一例です。

1. 「何もしない」ことを丁寧に言う表現
・検討します➡何もしません
-強調型:前向きに検討します(多分何もしません)
-断定型:慎重に検討します(もちろん何もしません)
・注視してまいります➡見てるだけ
・適切に対応します➡何もしません。適切が何かはゆっくり考えます
・スピード感を持って取り組みます➡暇な時にやります

2. 批判をかわす・謝罪を避ける表現
・遺憾に存じます➡残念と思うが自分に非はありません
・真摯に受け止めます➡そのうち多分忘れます
・誤解を与えたとすれば申し訳ない➡悪いのは誤解した側だ
・徳の致すところ➡不良行為を人格問題にすり替える
・説明責任を果たしていく➡「説明する」とは言っていない
・仮定の話にはお答えできない➡都合の悪い話はお断り

3. 実行を先延ばし・曖昧にする表現
・あらゆる選択肢を排除しない➡やるかやらないも含めて
・不断の見直しを行う➡終わりは決めない。ずっと現状維持かも
・一丸となって取り組む➡私個人の責任ではありません
・道筋をつける➡完了するかどうかは知りません
・議論を深める➡結論は出ないでしょう

もし皆さん方が社長の謝罪スピーチの原稿を書く場合には このような「あいまい言葉」が参考になるかもしれない。ただし 肝心なことは 「これはごまかしのあいまい言葉」であることをしっかり認識したうえで使い分けることだ。そうした使い分けの能力を身に着けることだ。何も考えることなしに こうした言葉に慣れてしまうと なぜ「検討します」じゃだめなのかとなってしまう。言葉の感覚がマヒしてしまうのだ。それは取りも直さず 思考がマヒしているということを意味する。

あなたが社長の中期経営計画の原稿を作成する場合 決してこのような「あいまい言葉」を使ってはいけない。途端に会社の株価の急落を招くことになるだろう。

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