2009年7月No.2 “卒業”、サイモン&ガーファンクル、そして、アメリカ


私が最も感動した映画といえば、間違いなく、“卒業”です。改めて見ると単純な映画ですが、私に初めてアメリカへのあこがれをもたらしてくれた映画です。今から40 年前、私が高校生の頃の話です。当時、博多に住んでいた私は、映画を見終わった翌日、天神にある日米文化センターに行き、米国大学の留学資料を山のように もらってきました。更に、当時数千円もした米国大学留学の本を通信販売で買い、20校近い大学にあてて奨学金の有無を問い合わせる手紙を書きまくりまし た。つい最近のように思い出します。

時が経つにつれて、米国大学留学の夢は夢のまま、いつの間にか日常の生活に埋もれていきました。しかし、心の中ではその夢が残っていたせいでしょう。社会人になって2年目、企業派遣の留学生として米国のビジネススクール(大学院)に留学するチャンスに恵まれました。映画“卒業”から10年経っていました。そして、これ以来、私の人生からアメリカという国は切り離せない存在になりました。

先日、最後の日本公演と言われる、サイモン&ガーファンクルの東京ドーム公演に行ってきました。生粋のニューヨーカーであり、小学校時代からの幼馴染みであり、解散と再結成を繰り返してきたサイモン&ガーファンクルも、もう65 歳だそうです。公演から帰ってすぐに、1967年のニューヨーク・コンサート、再結成時の1981年のセントラルパーク・コンサート、2003年の再々結 成時のオールドフレンズ・コンサートのCDやDVDをまとめて注文しました。“卒業”、そして、サイモン&ガーファンクル・・・私にとって、アメリカの、 そして、ニューヨークの象徴です。懐かしい曲を聴いているうちに、昔のチャレンジ精神がふつふつとよみがえってきました。

あなたの心に火をつけた映画や歌とはどんなものでしょうか?

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