2010年1月 年賀状ルール


あっという間にお正月も終わり。

12 月の暮れにあわてて年賀状を書いていたところ、娘夫婦から今頃書いているのかと言われてしまいました。どうせ君らは年賀状など余り書かないのだろうと尋ね たところ、娘夫婦は、二人併せて百数十枚の年賀状を出したとのこと。私たちよりもはるかに多い量に驚きました。聞いてみると、結婚式に招待した人などに全 員出したりしていると、どうしてもそれくらいの量になると言う返事。納得です。

さて、お正月、年賀状を眺め ながらいつも思うのですが、印刷された、通り一遍の挨拶文言のみでまったく手書きの挨拶言葉がない年賀状が何通もあります。「明けましておめでとう。今年 もよろしく」的な印刷文言に、一言の言葉もなしです。こういう人は、当然のように、宛名書きも印刷です。つまり、年賀状のどこにも手書き部分がないので す。仕事関係のお義理の年賀状なら分かりますが、友人・同輩・後輩からの年賀状にもそういうものがあるというのがまったく理解できません。

これだったら書かないでくれ た方が、まだましです。私も、来年は気兼ねなく、出さないで済むのですから。・・・と考えていた時に思い至りました。そう。それこそがこの年賀状のメッ セージに違いない。つまり、「来年はもう年賀状は止めましょうね。必要な時にメールすれば済むことですから。」

また、堂々と、年賀状は正月 に書くことにしましたと宣言して賀状を送って来た友人も居ました。これは止めましょう。そもそも年賀状は正月に届くように送るのが慣習。年賀状自体が慣習 そのものなのですから、正月に届くのに送るという慣習に抵抗するのならば、年賀状という慣習そのものに抵抗すればよいのではないでしょうか。いかにも、 「正月に届いた人にだけ送ります」という無言のメッセージに聞こえてしまいます。まあ、友人だから許しますがね。

今年は決心しました。今まで年賀状は、まず誰に出そうかと考えていました。しかし、これからは、まず誰に出さないかを考えます。一切の迷いを取り払いま す。これこそ年末に書き、過ぎ去ろうとしている一年に別れを告げる年賀状に相応しいのではないでしょうか。ネガティブ発想ではありません。発想の転換なの です。A Happy New Year!

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