2010年10月 将棋三段


先週、日本将棋連盟から三段の免状を頂いた。昨年末に将棋をやろうと思い立ち、今年末までに段位取得を目標としていたので、まずは目標達成である。

さ て、将棋の段位を取得するにはまず資格をとらねばならないが、今は、新聞や雑誌やネットなどで資格取得できるのでそれほど手間はかからない。取得に手間が かからなくなったということはレベル的にも取りやすくなったということだ。正直、私自身のことを言っても、いわゆる“三段”というイメージから受ける実力 ではありません。とはいっても、所詮、履歴書の趣味の欄で書く以外にはほとんど意味のない努力認定なので、もともと段位がどうのこうのということ自体に意 味はない。

資格を取得すれば、日本将棋連盟に費用を支払って免状申請することになる。最大の難関がここだ。つまり費用だ。初段の申請は31,500円、二段が42,000円、三段が52,500円である。この費用が高いか安いかは議論の分かれるところだが、三段の免状を申請するのに5万円以上支払うのは正直ちょっと考えてしまう。くりかえすが、自己満足以外の価値はないのですから。

届いた免状は上質の和紙に墨書きのもので、三つにたたんで木箱に納められていた。5 万支払ったのだから、どちらかと言えば木箱よりも額入りを欲しかったのだが、同封されていたのは額購入希望者の振込用紙だった。免状は横長の独自サイズな ので通常の額には入らない。加えて、期間特典ということで漆の箸2組が同封されていた。なかなか良さげなものだったが、よく見ると、上部に目立つ文字でそ れぞれ“名人”、“竜王”と入っている。うーん。いったいこれを誰が喜ぶのだろうか。いくら将棋好きの人でも困る代物である。少なくとも、名人や竜王が 入っていなければ喜んで使うのだが・・・。

何 万円も払って段位免状を申請した人は、将棋にそれなりの興味を持った人で、恐らくはこれから何冊も将棋の本や雑誌やソフトを購入し、ちょっと良い将棋の駒 を買い、あるいは、お金を出して対局を見に行くかもしれない人たちである。どうも将棋連盟はこの宝の山の存在を理解していないらしい。いろいろネットで見 ていると日本将棋連盟も経営改革論議が盛んらしいが、さもありなん。なにしろ、連盟役員の全員がプロの将棋指しで、経営に通じた人など一人もいないのだ。 当然といえば当然だが、マーケティング的に言えば実に勿体ない。

さて、送られてきた免状とこの箸を見て、正直なところ、5万円は高かったかなと思った。しかし、免状をよく見ると、米長連盟会長のほか、羽生名人と渡辺竜王の署名があるではないか。米長会長の署名はそれほどではないが、この二人の直筆署名を見てこの価格に妙に納得。日本将棋連盟にこの心理がお分かりだろうか。

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