2010年11月 ハイ・ロー vs. エブリデー・ロー


スーパーなどの小売店は、ハイ・ロー型の小売店(目玉商品などを設け、価格にメリハリをつけて売る店)と エブリデー・ロープライス型の小売店(つねに最善の安値を提供する店)に分けることが出来る。昔、どちらのタイプが儲かるかという実験がシカゴ郊外のスー パーで行われた。ちなみにこうした実験は他の影響要因を排除しないと客観的な結果が得られないので、かなり難しい。

実 験の結果は「どちらとも言えない」ということで終わったそうだ。ハイ・ロー型の場合、目玉商品のチラシ広告などで客寄せが出来るのだが、エブリデー・ロー プライス型の場合、その店がエブリデー・ロープライスであるというイメージをしっかりと客に植え付ける必要がある。エブリデー・ロープライスの実現は勿論 のことだが、顧客に対するイメージ確立に予想以上の時間とコストがかかるということで、このコスト測定が難しかったようだ。

一 年前の冬、会社のエアコンが壊れたときのことだ。エアコンというものはやっかいなもので、一番必要な時、つまり、一番頑張って動いている時(暑い夏や寒い 冬)に壊れてしまう。この時もそうだった。部品が届く数日間、管理会社からはすぐに予備の暖房機が届いたが、それでも足元が寒い。というわけで、足元用に とりあえず安い電気ヒーターを買うことにした。

会社(三軒茶屋)近くのピカソ(ドンキホーテ姉妹店)で見ると2,000 円の電気ヒーターがあった。これで十分に事足りると思い、他の買い物の帰りに買おうと駅近くの西友に出かけた。念のために、そこの電気品売り場もチェック してみると、ナント、同じ製品が1,500円で売っていた。わずか500円の差と言えるかもしれないが、%で言えば25%もの違いだ。

以前から、ドンキは商品に よってはそれほど安くないという漠然とした思いがあったが、その思いは確信になった。しかし、だからと言って、ドンキで買い物をしなくなったかと言うとそ うでもない。客にとって、ハイ・ロー型小売のメリットは得な買い物をした時の喜び、つまり、ショッピングの楽しさだ。ドンキにはそれがある。

一方で、今まであまり縁のなかった西友は本当に見直した。正直、この西友はつい2 年ほど前までは、品揃え、接客、陳列、どれをとってもひどかった。しかし、2年ほど前に改装後、ようやくウォルマート的になってきた。レジ待ちの行列の長 さは何とかして欲しいが、それ以外は◎をあげたい。結局、私の西友へのイメージを変えるのに、やはり、改装後、1年近くがかかっている。ハイ・ローを追求するか、エブリデー・ローを追及するか、中途半端は駄目ということだけは確実な気がする。

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