2011年12月 日本の老化現象


昨年、事業仕訳の時に、蓮舫議員が「2番ではだめなのか?」と言ったのには驚いた。世の中には知らず知らずのうちに、この「1番でなくとも構わない」シンドロームがはびこっているみたいだ。

先日の研修の時に、「これを実践すれば、必ず、Aプラスのレポートが書けるようになる。Aではない。Aプラスだ。ぜひこのやり方を実践してみましょう」と説明したところ、ある参加者からぶったまげる質問があった。「私はAプラスでなくてもよいのです。Aマイナスでよいので、もっと楽をして簡単にレポートが書けるようになる方法はないでしょうか?」

あ あ嘆かわしい。金メダルか、銀メダルかというのは結果なのだ。オリンピックでメダルを取るような人は、皆、金メダルを目指すのだ。皆、金メダルを目指すの だけれども、結果として、銅メダルで終わってしまう、あるいは、残念ながらメダルを取るには至らないというのが現実なのだ。最初から銅メダルを目指す人は おそらくは表彰台には上がれないはずだ。最初からAマイナスでよいのでと思えば、結果としてはB程度の結果が精いっぱいのはずだ。最初から2番でよいのでと思う人は決して2番にもなれない。

も ちろん、そう考えるのも分からないわけではない。私自身、歳をとってくると、現状のままでよいと考えたくなる時もある。新たなチャレンジをしんどく感じる ようになるのだ。特に私のように一人で仕事をやっていると、できれば「ほどほどに仕事をし、ほどほどに稼ぎ、ほどほどに楽をしたい」状況が理想ではある。 しかし、現実は、「売り上げを今の状態でよいので」と思って仕事をすると、ほとんどの場合、売り上げは下がる。売り上げを上げようと思って頑張って仕事を して、現状維持ていどなのだ。というわけで、いつも何やかやと忙しくしている。・・・というような話をすると、友人から、「山ちゃん、若いね」と言われて しまう。

「1番でなくともよい。2番でよいので予算カットを・・・」、「Aプラスは要りません。Aマイナスでよいのでもっと楽できる方法は・・・」。蓮舫議員も含めて、どうやら日本全体に老化現象がはびこりつつあるみたいだ。・・・よーし、2月の東京マラソンは最高記録を更新するぞ!若干、薄くなった頭を除けば、まだまだ、私の辞書に老化現象はない

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