2012年11月その2 衆議院解散


先週の野田首相の解散宣言はなかなかのものだった。私は彼の発言を高く評価している。あれだけ消費税アップを貫いておきながら、その後、幹事長に言いたい放題にさせている様子を実は不思議に思っていた。消費税アップのときに見せた執念や小沢切りに見せた決断と比べ、最近の人任せ的な無責任姿勢にはあまりにもギャップがありすぎる。しかし、この方はやるときはやる人だった。ただの解散ではなく、定数削減の確約をテレビの前で言質にとったのだからしたたかだ。

今まで次の選挙で民主党に入れることはないだろうと思っていたが、あの発言を見て、もう一度民主党に入れてみようかと考え始めた。今、民主党は離党者続出の状況だが、どんどん離党者が出て、考えを同じにする者だけが残れば、ますます投票しやすくなる。

自民党?今の日本における政治と霞が関の癒着体質を作り出した自民党にはまだ投票する気はおきない。しかも、病気が理由で首相の座を辞した人がまた自ら立候補して首相の座に返り咲くなど、正直理解できない。いかに良い薬が処方可能になったといっても、首相はおそらくは日本でもっともストレスの大きな仕事だ。

維新の会?本音を言って維新の会には期待していた。橋下代表は独裁者だとか言われるが、私に言わせれば、独裁的な政治家の方が何もしない政治家よりもよほどましである。独裁政治は何かブレーキの仕組みを作れば活動に歯止めをかけることができる。しかし、何もしない政治家に何かをさせるような仕組みを作るのは無理だ。

ただし、今の状況では維新の会には投票しづらい。時々テレビで、維新の会のアドバイザー的に登場する元横浜市長や元宮崎県知事を見るたびに、そう思う。元横浜市長は大赤字の博覧会を途中で投げ出した悪名高い御仁だ。元宮崎県知事は営業マンとしては高く評価するが、いつの間にか新幹線開通は長崎に先を越されてしまった。この方を見るたびに知事の仕事とは何なのと考えさせられる。「独裁者=人の意見を聞かない人」ではない。できれば、橋下さんには人の意見や考えに耳を傾ける独裁者になってほしい。

あくまでも主観です。

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