2013年5月 草津よいとこ・・・(1/2)


草津温泉に行ってきた。実は、人生初めての草津経験だ。江戸時代、明治時代、そして、現在までも、ずっと温泉総合ランク、かつ、泉質ランクナンバーワンの座をキープしている温泉なので、ともかく一度行かねばと思っていた。

結論から言えば、まったく期待を裏切らない素晴らしい泉質だった。今までの経験では、数年前に行った知床・ウトロなど北海道の温泉が一番と思っていたが、草津温泉の泉質は恐らくそれらを上回る。私の正直な感想を言えば、草津温泉は観光地と言うよりも純粋な温泉地で、温泉以外にそれほど見るものはない。食べ物もたいした物はないし、たいした名所もない。しかし、温泉は素晴らしい。この温泉に入る目的だけで、ぜひもう一度行きたいと心から思っている。

草津温泉の泉質は酸性の硫黄泉で、湯畑では鼻をつく硫黄臭がすごい。PHが2程度の強い酸性だという。そもそも健康な人間の皮膚は、脂肪酸などで作られた皮脂膜(pH4.5~6.0)で覆われることにより弱酸性に保たれている。これにより細菌の繁殖から皮膚を守ろうとしている。逆に言えば、細菌から肌を守るためには、この酸性状態を維持する必要がある。というわけで、酸性の温泉は皮膚病に良いと言われている。草津温泉に通うと水虫はすぐに治るらしい。

蛇足だが、基本的には、体の表面は酸性に、内部は、腸を除いて、アルカリ性に保つというのが健康の原則と言われている。したがって、ふろ上がりのパウダーは酸性だし、食べ物はアルカリ性がよいと言う。ちなみに、血液はそもそも弱アルカリ性だ。ただし、食品の酸性・アルカリ性というのは、体内で消化された後の話しなので誤解ないように。例えば、酢そのものは酸性だが、体内でアルカリ性になる。したがって、酢を飲むと血液のアルカリ性が保たれ、血がさらさらになる。

ちょっと横道にそれたが、それじゃ、アルカリ温泉はだめかというと、そういう訳でもない。実は、私は地元世田谷にある温泉施設にはよく通うのだが、この世田谷の温泉もなかなかによい。ヌルリ感のあるチョコレート色の黒湯で、弱アルカリ性が特徴だ。(申し訳ないが、このアルカリ温泉の話は次回にさせてください。温泉好きなので話がつきません。)

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