過去のひと言
2021年9月 人生最後かものクルマ選び
コロナもようやく落ち着いてきた。ワクチンのおかげだろうから 次に流行があるにしても ある程度のレベルに落ち着きそうな気はする。私は8月に第2回のワクチンを受けたので 第3回の接種はインフルエンザと一緒にということになりそうだ。
当然のことながら 10月に予定されていた東京マラソン2021は取りやめとなり 2022年3月に延期となった。このあおりで 2022年3月に予定されていた東京マラソン2022は中止になった。両方に参加登録していた私は 2022年3月は東京マラソン2021の出走権で走ることができ おそらく 2023年3月は東京マラソン2022の出走権で走れることになるはずだ。というわけで 一般のランナーはしばらくの間 東京マラソン参加はチョー狭き門になるだろう。
さて 今 私が乗っている車が11月に9年経過の車検を迎える。ヨーロッパでは主に車のボディサイズにより CクラスやDクラスなどにセグメント分けするが 私の今の車はセグメントC(コンパクトカーのやや大きめ)。一番ポピュラーなタイプだろう。ただ 孫を後部座席に乗せた時にあまりにも窮屈そうなので もう少し大きめのものをと考えた。海外から来る娘夫婦のスーツケースの出し入れ かつ 街中での駐車を考えると 出した結論はステーションワゴン(セグメントD)。
そうやって見ると ごっついSUVはいっぱいあるのだが ステーションワゴンそのものが少ない。欧州車にはステーションワゴンはあるが ほとんどが車幅が大きすぎる。私の選択肢から外れる。私の選択肢は 車幅180cm以下かつ車長470cm以下。実はこの選択肢にあうステーションワゴンが本当に少ない。日本車でいえば トヨタカローラ・ツーリングかホンダ・ジェイドあたりに絞られてしまう。レクサスにはステーションワゴンはない。実は プリウス・アルファ(プリウスのワゴン版)を密かに狙っていたが なぜか昨年 生産終了になった。
さして急がないので 時間に任せ 時折ネットをチェックしていたところ 新型ゴルフ・ヴァリアントの宣伝に目が留まった。フォルクスワーゲン・ゴルフのワゴン版である。7月末に販売されたばかりの新モデル。残念ながらガソリン車なのが玉に傷だが サイズ的にはドンピシャ。まさに日本市場向けのサイズなのだ。ネットで調べるとかなりの高評価である。私にとって ゴルフというのは高級大衆車の代表 素朴で無骨だが信頼のおけるドイツブランドのイメージだ。「ベンツやBMWはちょっと」というアンチ・ブランドの私にとって最適ではないか。また 自動車評論家の徳大寺さんが乗った最後の車がゴルフだったというのも頭の中にあった。68歳の私にとってはもしかすると最後のクルマ。私の人生の象徴としても相応しいかもしれない。
というわけで 先日 さっそくディーラーに試乗に出かけた。派手さはないし スポーツカーのような機敏さもない。しかし 実にイメージ通りの運転のしやすさで しっかりとしている。後部座席もかなりの余裕だ。しかし 驚いたのはこの9年間のハイテクの進化だ。大きなパネルが前方にあり ほとんどすべてがタッチ操作なのだ。もちろん スマホと連動しているので 車両位置やドアの開閉やナビなどすべてスマホ連動。スマホさえあれば どこに駐車したか迷うことなどない。スマホも満足に使っていない身としては 慣れるのにやや時間がかかるかもしれない。ただし これも慣れだろうし ボケ防止にはいいだろう。しかも 車に12個のセンサーがついており 危険を察知して警告が鳴ったり自動ブレーキがかかったりと 普通ではぶつかりようがない。ガソリン車であることには多少罪の意識を感じるが そこは目をつむってこれにしようと心に決めた。
そこまではよいのだが 売れ行き好調のためにこのディーラーには在庫ゼロ。しかもコロナの影響で時期入荷の見通しが不明という。現在 他ディーラーに問い合わせ中である。
2021年8月 真夏の嘆き
今年は7月、8月と 公私ともにすさまじい忙しさだった。お陰で 先月このコラムをさぼってしまった。というか 正直すっかり書くことを忘れてしまっていた。
7月下旬まで我が家に滞在していたハワイ在住の娘家族は8月初めの学校の新学期(ハワイ州は8月の始めが新学期の始まり)に間に合うように日本を発っていった。台風一過。それにしてもハワイ州指定のPCR検査に一人4万円。来日前のハワイでのPCR検査と併せると一人7万円。ワクチン接種を済ませている娘にしてみると 身に応える余分の出費だ。
精度が高くなったと言われるPCR検査だが それでも良くて90%程度の精度。つまり 10%は見逃すということだ。しかもそれは検査日当日の状況を表すにすぎない。だとすれば 2回接種で9割以上の抗体獲得(ファイザーの場合)の方がよほど確実に違いない。ところがワクチンパスポートが有効な国はまだごく一部で アメリカ イギリス フランスなどでは使えない。なぜ 早く相互条約を結ばないのかまったく理解できない。
10月31日に参加予定だった横浜マラソンは コロナのせいで早々と中止が決まった。発表によると コロナのためにボランティアが確保できないということだった。10月17日予定の東京マラソンは コロナのために海外からの参加を断ることにした結果 参加者に大幅な欠員が生じたらしい。結局 いったん落選となった私も当選となり 追加で参加が決まった。未だ中止の発表はないが この状況で本当に実施するのかは疑わしい。たぶん無理だろう。
7月1日(木)で673人だった東京都のコロナ感染者数は 8月20日(金)で5,405人。2か月で約10倍というすさまじさだ。デルタ株の感染力と破壊力は想像を絶する恐怖になっている。8月12日に行われた東京都のモニタリング会議後の記者会見では 国立国際医療研究センターの先生が「自分の身は自分で守る必要がある」と東京都知事のいる前で言い放った。信じられない。もちろん 無策状態の日本国政府や東京都に頼ることができないことは分かってはいるが それにしても都知事を前に医療専門家が「行政にも病院にも頼るな」と言っているようなものではないか。
コロナにもまして つい最近の大雨・洪水・土砂崩れには本当に心が痛む。特に熱海の土砂崩れは どうしてこんなずさんな盛り土が見逃されていたのかととても信じられない。この盛り土業者は熱海市議会ではいわくつきの問題業者だと言われているが どうしてこんな悪徳業者を放置したのか たとえ市議会議員と言えど政治家だろう。その意識を疑う。声高に言えば 無理が通るという意味では 安倍元総理の森友事件と同じ構図ではないか。
私の妻の友人が佐賀県の武雄市に住み 今度の大雨・洪水で緊急避難となった。自宅は床上浸水でしばらく生活できないらしい。ここは2年前も同じ状況だった。曲がりくねった六角川は勾配が緩く 水の流れが遅いという。このため支流の水が六角川に流れ込めず広い範囲で水があふれる「内水氾濫」を起こしやすいらしい。しかし そんなことが分かっているのなら なぜ抜本対策を講じないのだろうか?まったく理解できない。
先の東京都モニタリングでの記者会見での発言は 正しくは「(コロナ感染は)災害時と同様に自分の身は自分で守るための行動が必要だ」と言った。災害でもコロナでも 一番必要なときに市民を守れない行政をどうやって信用すればよいのだろうか。
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