過去のひと言


2024年4月 東京マラソン振り返り

先月 東京マラソンを走った。私にとっては9回目の東京マラソン出場だ。結果は4時間27分ちょうど。コロナ以降のベストタイムだったので まあ 満足しよう。東京マラソンは 2020と2021の二度 コロナのために中止。コロナ前 2019年春の東京マラソンまではずっと4時間を切って走っていたのだから 多少はコロナを言い訳にしてもいいかもしれない。いろんなところにコロナの影響は現れている。

さて結果を見ると 70~74歳のカテゴリーで440人中の86位。何とか上位20%に食い込んだ。この話をすると 皆一様に驚く。ただし驚くのは私の順位ではなく 440人という数字だ。70歳以上で考えると おそらくは6~700人は走っているだろう。これだけ多くの高齢者が42キロの距離を走るのだから驚くのも無理はない。私の場合 トイレ休憩の2分を含み キロ当たり6分20秒で42キロ走っていることになる。ジムでベルトの上を走ってみるとわかるが 結構きつい。自分をほめてあげよう。

今回 それなりのタイムで走れたのには理由が二つある。一つは途中で追いついた4時間30分のペースランナーにぴったりくっついて走ったこと。やはりペースランナーの存在は 少なくとも我々レベルにはありがたい。

もう一つの理由は事前にコースをみっちり研究したことだ。東京マラソンは2017年にコースが大きく変更になった。今まで有明に合ったゴールを皇居前に変更したのだ。これにより 蔵前橋から富岡八幡を往復するルートが追加された。他にもマイナーなルート変更があったが とくに辛いのは この蔵前橋を渡って富岡八幡を往復するルートだ。

これがちょうど20キロから28キロ。一番きつい距離にもかかわらず このルートには途中にある中間点を除き特徴がない。富岡八幡宮も奥まったところにあるので見えないし 途中の清澄公園も見えない。今回 69歳のランナーが観衆に手を振っているときに足をもつらせ転倒。打ち所が悪く死亡するという事故が発生した。これが起きたのが21キロ地点。この一番つらいルート上だった。

総合的にみて こうしたルート変更により 東京マラソンは走りやすい東京周遊コースになった。ただこれらの変更により ルートが若干複雑になり 走っているうちに場所感覚をつかみにくくなった。そこで 今回はルート図を事前に観察し 3キロごとにどこを走るか 何が目印かを頭に刻み込むことにした。これが効いた。やはりきつくなると あと少しという目印を持つのはとても重要だ。

参加者人数も増やしたせいだろうか スタートからゴールまで1メートル前には必ずランナーがいるという超混雑レースだった。感覚的にいえば ランナーの3割は外国人だ。スタートからゴールまで沿道の声援は全く途切れることがなかったし 外国人の派手な声援も目立っていた。文字通り 国際レースとしてほぼ完成した感はある。

さあ 次は4月21日予定の富士五湖ウルトラだ。参加予定の100キロの部は制限時間14時間。途中に6か所の時間制限の検問がある。朝5時にスタートすれば夜7時にゴール。3年前に事務局に問い合わせたところ 最高齢の時間内完走者は75歳だった。まだまだ行ける。東京マラソンに見習い 走る前にルートを頭に叩き込むつもりだ。しかし東京マラソンと違い 上り下りが激しい。平面図チェックだけではうまく行かないのがウルトラの難しい点だ。

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