過去のひと言


2016年12月 ハワイもろもろ

先週 ホノルルマラソン出場と娘家族訪問と休暇を兼ねてハワイに行ってきた。ホノルルマラソンは 早朝は曇りだったものの途中から快晴。ゴール時は30度近い猛暑になっていた。どうもホノルルマラソンは苦手だ。良い記録を出したことがない。早朝5時真っ暗な中でのスタートがまず大変。5時にスタートと言うことは1時とか2時の起床。普通はろくすっぽ寝てない中でのスタートとなる。しかもあたりは真っ暗なので腕時計がよく見えない。つまり どのくらいのラップで走っているのかまったく分からないのだ。頼りにならない自分の経験で走るしかない。これは辛い。

ホノルルマラソンは今年で連続4回の出場となるが 3年前は猛暑。2年前は雨ときどき晴れ ときどき土砂降り(実はこの時がベスト記録でした)。昨年はどんよりとした曇りでやたら温度と湿度が高かった。今年は前半曇りで途中から快晴 後に猛暑。ともかく睡眠不足で 25~30度の気温の中を走るのは本当にしんどい。

さて 今回のホノルルマラソン受付会場は例年になく多くのショップが立ち並びかなり活況な雰囲気だった。しかしショップの華やかさと裏腹に 参加者はかなりの減少を見せている。
2014年 参加者30,434人 うち日本人13,454人
2015年 参加者30,783人 うち日本人12,532人
2016年 参加者28,675人 うち日本人11,087人

ちなみに参加者が3万人を切ったのは5年ぶり。日本人参加者が12,000人を切ったのはなんと10数年ぶりのことだ。大統領選以降のドル高が大きく影響しているのかもしれないが なにか不気味な気はする。

不気味と言えば まったく迷走状態に突入したのがハワイ初めての鉄道計画(ホノルルの西側 カポレイ-空港-市街地-アラモアナをつなぐ20マイルのモノレール計画)である。2024年春完成をめざし すでに計画の60%は発注終了と言われ 実際にかなりのところまで工事が進んでいる。これが今 20マイルを15マイルに短縮しようとか いやもっと短縮しないと資金が続かないとか 一方で 連邦政府の補助金は全区間建設が条件だなどなど議論復旧。そもそも本当に必要なのかという話まで噴出し 今春には建設責任者であるホノルル高速鉄道輸送機構(HART)のトップが辞任となった。今や計画通りにアラモアナまでつなぐことは絶望的と見られている。

このプロジェクト 2012年に総コスト51億ドルで立てられた予算は2016年10月時点で86億ドルに跳ね上がった。しかしほとんどの人は最終的には100億ドルを超えるとみている。わずか20マイル(32キロ)の鉄道の話しなので キロあたり3億ドル以上という途方もないコストだ。ちなみに13年前に開業した沖縄モノレール(13キロ)では総事業費1,100億円 つまりキロ当たり85億円だった。時代が違うとはいえ まさにハワイの鉄道計画は東京の豊洲問題に匹敵するどんぶり計画だったようで こちらもまたいったいどうなるのか着地点はまったく見えていない。観光で行くには楽園なのですが・・・。

2016年11月 トランプ大統領の悲劇?

11月もいろんなことがあった。中でもピカイチはトランプ新大統領候補の誕生。まだ選挙から一ヶ月しかたっていないのに あまりにもいろいろな報道があったためか ずいぶん前の出来事のような気がする。

トランプ当選後 各地の小学校の黒板に 「黒人は出ていけ。有色人種は出ていけ」などの人種差別発言が書き込まれ 移民管理局のビルにも落書きが相次いだそうだ。ハワイ在住の娘は「(人種差別のほとんどない)ハワイでよかった。これが他の州だったら 子供のことが心配でならない」と言っていた。どうしてこんな差別主義者が大統領に選ばれたのか 私にはまったく理解できない。もちろん共和党の保守主流派にとっても同じことなのだが 共和党支持の一般ピープルにも同様意見の人が多いようだ。

娘の旦那の出身はペンシルベニア州フィラデルフィアで子供は4人。両親は現在フィラデルフィアの片田舎(ランカスター)に住む労働者。3人の子供もオハイオなどの近隣州に住んでいる。日本人の私の娘と結婚しハワイに住む三男の旦那だけがやや異色である。さてペンシルベニアの片田舎で労働者階級と言えば はっきり言ってバリバリの共和党支持者である。旦那一家も 今迄聞く限り両親も四人の子供も皆生粋の共和党支持者だった。ところが今回の大統領選は違っていた。

娘によると トランプに投票したのは両親だけで 子供たちは皆トランプ以外(クリントンやリバタリアン候補)に投票したとのこと。選挙後 次男がブログでトランプ大反対を書いたところ 両親の耳に入り それ以降 親子絶縁状態が続いているという話しだった。これは 高齢者がトランプを支持したが 若者はクリントン支持という結果と同じだ。またテレビ報道によると 共和党支持者でトランプ以外に投票した人の割合は 民主党支持者でクリントン以外に投票した人の割合よりも高かったというではないか。身近な例を見ても本当にそうなっていたのだ。

トランプ大統領誕生を招いたクリントンの選挙下手は救いようがない。しかし 今回の大統領選で唯一希望が持てるのは 若者の共和党支持者の間に地殻変動の兆しがみられたことだ。ティーパーティの誕生そして今回のトランプ騒動 私は今回の選挙が共和党支持基盤に強烈な変化をもたらす引き金になったのではないかと考える。大統領選と上下院選で勝利した共和党は 勝利の故に苦難の道を歩むことになるだろう。そして私はそれは良いことだと思う。

個人的には トランプは議会(共和党主流派)とのせめぎあいの中で大きなことは何も決めることができないだろうと思う。というかぜひそうなってほしい。それは史上最悪の大統領を抱くことになった米国社会 そして世界にとり良いことだと思う。四年間 辛抱の時代だ。

2016年10月 大阪マラソンに向けて

10月・・・そろそろマラソンのシーズンが始まる。今シーズンの私の最初のマラソンは10月30日の大阪マラソンだ。東京に続いて人気のマラソンだが 大阪マラソンには「粋なはからい」がある。3回続けて落選した人に優先枠が設けられているのだ。今回はその優先枠で出場となった。これはありがたい。

どうして私が3回続けて落選したことが分かるかというと ネットのお蔭だ。大阪マラソンの場合 ネットで申込みをする人は大阪マラソンに個人登録し IDを入手することになる。以降はそのIDを使って申し込む。したがって 主催者にとってはネット申込者の過去の申込み・参加履歴が一目瞭然なのだ。これだけメリットの明確なマイナンバーなら文句はない。国のマイナンバーでも 3年間続けて税金100万円おさめた人は翌年の税金が1割安くなるなど もっと明確なメリットがあれば マイナンバー取得も考えないではないのだが。いかがだろうか。

ちなみに東京マラソンにはこういう仕組みがない。ID取得制になってないので簡単ではないかもしれない。しかし申込みメールアドレスを使えば不可能なことはない。一方 東京マラソンにはONE TOKYOクラブというものがあって毎年数千円払ってメンバーになると抽選回数が増える仕組みがある。どうも金儲け主義が鼻につくし公平感に欠ける。さらに 東京マラソンには陸連登録者が抽選上で有利になるという噂も絶えない(誰でも毎年数千円はらえば陸連登録可能)。東京マラソンを含め どうも東京都のやることはビューロクラシーが鼻につくというか 豊洲と同様に仕組みが不透明だ。

さて大阪マラソンに備えジョギングしていると くるぶしの下側周辺に痛みを感じた。一週間たっても治まらないので近所の外科に行くと 5人に1人のよくある骨の曲りだという。もともとの原因は足裏アーチのへたれにあるという。つまり 足裏筋力が低下してくると走っているうちにアーチがなくなり偏平足気味になるのだ。これが遠因なので長期的に改善するにはシューズにしっかりとしたインソールを入れた方がよいという。実は 個人的に足裏アーチのへたれには注意をしており 今もセミカスタマーメードの市販インソールを入れている。ただし 両足1万円強のもので「今一つ」感をもっていた。

というわけで そこの外科に出入りしている装具屋さん(コルセットなどを作っている業者さん)に頼んでフルカスタムのインソールを作ることにした。装具屋さんいわく 東京マラソンと大阪マラソンの前になるとインソールの依頼が急増するという。すぐに足の型どりをすませ 一週間後にはできあがる予定。これで大阪マラソンに十分間に合うと思ったら 多少の痛みは残っていたものの もう回復したような気になってしまった。そこで ゆっくりと17キロほど一週間ぶりのジョギングをしてみた。・・・そして また痛みがぶり返してしまった。

教訓:①マイナンバーも使い方次第、②足裏は大切、③無理は禁物(仕事もマラソンも おそらくは人生も)

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