スライド・コース
ピラミッド原則を活用したロジカル・スライド表現の習得
プレゼンテーションと文書の違いは、聴衆と読み手の違いです。原則として、プレゼンテーション・スライドであれ、文書であれ、その資料の中で自らの考え(メッセージ)を表現しようとする限り、基礎モジュールで学んだ「ピラミッド原則」には何の変わりもありません。しかし、聴衆と読み手の違いは、スライド表現に、より高度の技術を要求することになります。
- メッセージのハイライト: プレゼンテーションでは、その場で何らかの判断を下すのが原則です。したがって、プレゼンテーション上で伝えるべきメッセージはとりわけ明確に表現されねばなりません
- ストーリーライン: プレゼンテーションの聴衆は、文書の読み手と違い、内容を読み返す機会を与えられません。したがって、スライド上のロジック構成は、聴衆が容易に理解できるようなストーリーラインで展開されることが必要です
- ビジュアル・バランス: 読み手の「読む行為」と比べ、プレゼンテーションでは、聴衆が「プレゼンテーション」という行為をコントロールすることができません。スライドでは、図やグラフを多用し、聴衆の関心を維持する工夫が必要です
研修の目的
読み手と聴衆の違いをしっかりと理解したうえで、スライド作成に特有な表現技術を学びます。研修終了後には、プレゼンテーション・スライドとは単に文書表現をスライドに置き換えたものではなく、読み手と聴衆の違いを考慮した幾つかのルールに従わねばならないことを理解できます。なお、この研修はあくまでもスライド上での表現技術を学ぶものであり、プレゼンテーションそのものの口頭表現技術を学ぶものではありません。
研修の概要
通常は、基礎モジュール復習とセットで学習します。基礎コースと同様、70ページに及ぶ教材には、数多くの小演習が含まれています。参加者はこの課題を予習してクラスに臨まねばなりません。推定予習時間は、半日1クラスについて4~5時間です。他コースと同様に、予習結果に対する双方向の指導がクラス進行の中心となります。
Ⅰ スライド・メッセージ | スライド1枚につき1つのメッセージ。その大切さを学びます |
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Ⅱ スライド内表現 | ピラミッド・メッセージを、スライド上でどのように表現するかを反復練習します。文章主体のスライド、図・グラフのスライド、さまざまなケースへの対応を学習します |
Ⅲ スライド・フォーマット | 経営コンサルタントが用いる実践的なスライド・フォーマットを紹介します。目次/ゴースト、「はじめに」や「むすびに」の用い方などの基本汎用ルールが主体です |
Ⅳ ストーリーライン | ストーリーライン展開を3つの基本スタイルで学びます。トップダウン型(ピラミッド重視)、トップダウン型(ストーリー重視)とボトムアップ型の3タイプです |
Ⅴ 総合課題 | ピラミッドからスライド作成までの一連の作業を、数ページのスライド作成課題を通じて実習します |
コース設定・費用に関して
企画部門、戦略部門、提案の多い営業部門など、パワーポイントなどを用いたスライド・プレゼンの機会が多い方が対象です
- 参加資格:基礎コースの既受講者しか参加できません。基礎コース終了後3ヶ月以内の受講を強くお薦めします
- 履修対象: 基礎モジュールの復習(レベルA)、および、スライド・モジュール (基礎モジュール復習のレベルは、基礎モジュールと同等の難易度で設定されています)
- 実施: 半日(4時間30分)を2回。第1回と第2回の開催には、3~4週の間隔をあけることを強くお薦めします。同日に2回を実施することはできません
- 適正人数: 10~18人(最大20人)、必要となる参加者の予習時間:約5時間/回
- 教材: 弊社作成の独自教材。通常は、クライアント側で過去に作成した実例スライドを演習の一部として使用します
- 研修費用: 1コースあたり120万円(消費税別、教材費含む、推薦副読書は含まず、また、会場設定費用なども含まず。継続割引あり)
オンライン研修
スライドコースはZoomによるオンライン研修も提供しています。教材や運営内容などは上記集合研修と同じです。費用も同じです。詳しくは紹介動画をご参照ください
演習課題例 (研修クラス内で行なう演習課題の簡単な例です)