基礎コース
ピラミッド原則を活用したロジカル・ライティング技法の習得
世の中には何と解りにくい文書が多い事でしょうか。しかし、あなたはそれらを真剣に添削してあげた事があるでしょうか?人の文書に手を入れる場合、その理由を正しく説明し、指導してあげる必要があります。これがこうであるから、この部分はこう書くべきだ。それでは、あなたはその指導の基準をお持ちでしょうか?
添削の難しさを考えてみると、まさにその難しさとは「てにをは」にあるのではなく、「文書構成」そのものにある事にお気づきになるでしょう。そして、文書構成とは、すなわち、伝えようとする考え(メッセージ)の構成そのものである事に気づくはずです。「伝えようとする自分の考えを明確にし、その道筋を解りやすく組み立てる」ノライティング上達の秘訣は、こうした書く以前の作業にこそあるのです。
「考えを組み立てる」というのは大変な作業のように聞こえます。しかし、幸いな事に、これにはいくつかの簡単な道具とルールが存在します。これが、米国の一流コンサルティング会社の間でレポート・ライティングの基礎技術として利用されている「ピラミッド原則」と呼ばれるものです。プロはこうした道具を使っているのです。
研修の目的
欧米一流経営コンサルティング会社の定番となっている論理的ライティング技術「ピラミッド原則」の基礎と応用を学びます。研修終了後には、その日から、このピラミッド原則をそのまま実践のライティングに応用することができます。多くの参加者から、「眼から鱗が落ちた。今まで誰も教えてくれなった」とのコメントが寄せられています。
研修の概要
70ページに及ぶ教材には、簡単な説明に加え、数多くの小演習が含まれています。参加者はこの課題を予習してクラスに臨まねばなりません。推定予習時間は、半日1クラスについて4時間半です。
クラス内では、参加者の予習結果に対し、その場で添削指導します。簡単な講習と、予習結果に対する双方向の指導がクラス進行の中心となります。履修範囲は4部で構成されます。
Ⅰ ライティング・コンセプト | ビジネス文書とは書きたいことを書くのではなく、読み手のために書くという基本を学びます |
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Ⅱ ピラミッド・ライティング | ピラミッド原則を3つのステップで学びます ・考えの発見(自分の伝えようとしている考えとは何か? ・考えの構成(どのようにして考えをピラミッド型に組み立てるのか? ・読み手の疑問(読み手の疑問は何で、文書で伝えるべき考えとは何か? |
Ⅲ 考えの構造 | 状況の考え(WHY表現)と行動の考え(HOW表現)という2つのピラミッド・タイプを学びます |
Ⅳ 考えの表現 | ピラミッド状に構成された自分の考えをどのようにして文書表現に置き換えるかを学びます |
コース設定・費用などについて
経営陣から一般社員(職歴3年以上)まで。新入社員などの研修としてはお薦めしません。仕事を通じ、ビジネスの考え方やビジネス・ライティングなどに悩んだ経験や問題意識をお持ちの方が対象です。
- 履修対象: 基礎モジュール
- 実施: 半日(4時間半)を2回。第1回と第2回の開催には、3~4週の間隔をあけることを強くお薦めします。同日に2回を実施することはできません
- 適正人数: 12~18人(最大20人)、必要となる参加者の予習時間:約5時間/回
- 教材: 弊社作成の独自教材
- 推薦副読書: (1) 「入門 考える技術・書く技術」(著者:山﨑康司、出版:ダイヤモンド社)・・・2011年4月発刊の新刊です。日本語の特殊性を考慮に入れた、日本人向けの初級書。多くの事例が網羅されているのが特徴です。研修終了後の復習本として最適です。 (2) 「新版 考える技術・書く技術」(著 者:バーバラ・ミント、訳:山﨑康司、出版:ダイヤモンド社)の第1部(書く技術)と第2部(考える技術)・・・ピラミッド原則の概要を解説する教科書。 欧米コンサルティング会社の基礎教材として使用されています。30万部を越すロングベストセラー。基本書としてお勧め。(3) 「考える技術・書く技術ワークブック(上巻・下巻)」(著者:バーバラ・ミント、訳:山﨑康司、出版:ダイヤモンド社)・・・自習用実践問題集です。豊富な演習問題と解答つき。研修後の更なる腕試しに最適。
- 研修費用: 1コースあたり120万円(消費税別、教材費含む、推薦副読書は含まず、また、会場設定費用なども含まず。継続割引あり)
オンライン研修
基礎コースはZoomによるオンライン研修も提供しています。教材や運営内容などは上記集合研修と同じです。費用も同じです。詳しくは紹介動画をご参照ください
演習課題例 (研修クラス内で行なう演習課題の簡単な例です)